
ビタミンDはED・勃起に効果ある?不足との関係と大規模RCT
ビタミンD不足と勃起機能の関連性について、8,920人を対象とした大規模臨床研究データをもとに、サプリメント摂取による改善効果の真偽や適正な補給方法をわかりやすく解説します。
この記事のポイント
「ビタミンDが低い男性はEDが多い」という研究を見て、サプリを飲めば勃起機能も改善するのでは、と考えることがあります。
実際、ビタミンD不足とEDの関連を示す観察研究やメタ解析はあります。
ただし、関連があることと、ビタミンDを補充すればEDが改善することは別です。2024年に公表された大規模ランダム化比較試験では、ビタミンD補給によるEDの改善は確認されませんでした。
ビタミンD不足とEDには関連を示す研究がある
2023年のレビューでは、ビタミンDとEDの研究がまとめられています。
過去のメタ解析では、EDのある男性でビタミンD値が低い傾向や、ビタミンD不足とIIEF-5スコアの低さとの関連が報告されています。
考えられている仕組みの一つは血管内皮です。ビタミンD不足は、血管機能や炎症、一酸化窒素に関係する可能性が研究されています。
一方、EDとビタミンD不足には年齢、肥満、糖尿病、高血圧、運動不足など共通する要因もあります。
そのため、ビタミンDが低いこと自体がEDを引き起こしたのか、別の健康状態が両方に関係したのかを観察研究だけで切り分けるのは難しくなります。
8,920人を解析したRCTではED改善なし
この点を考えるうえで大きいのが、2024年のD-Health Trialの解析です。
60〜84歳の男性8,920人を対象に、ビタミンDを補給した群とプラセボ群で3年後のEDが比較されました。
血中ビタミンD値は補給群で明確に高くなりました。それでもEDの割合は、ビタミンD群58.8%、プラセボ群59.0%でした。
有病割合比は1.00で、ビタミンD補給による差は確認されませんでした。サブグループ解析でも改善を示す結果は出ていません。
少なくともこの大規模試験では、「ビタミンDを追加すればEDを予防・改善できる」という結果ではありませんでした。
重度のビタミンD欠乏症の治療と一般的なサプリ補充の区別
このRCTの結果から、「ビタミンD不足を放置していい」という話にはなりません。
ビタミンDは骨などの健康に関わり、医学的に不足が確認されれば補充が必要になる場合があります。
ただ、その治療目的は「勃起を硬くすること」とは分けます。
ビタミンD不足を治療した結果として全身の健康状態が整うことはあっても、ED治療としてビタミンDサプリを使えば勃起機能が改善するとまでは言えません。
テストステロンも上がる?
ビタミンDとテストステロンの関連も研究されています。
観察研究ではビタミンD低値とテストステロン低値の関連を示すものがありますが、ビタミンD補給によってテストステロンが上がるかを調べたランダム化比較試験のメタ解析では、明確な効果は確認されていません。
「ビタミンDを飲む→テストステロンが上がる→勃起が強くなる」という一直線の説明には根拠が足りません。
低テストステロンが疑われる場合は、サプリから推測するのではなく血液検査を含めて評価します。
EAUではビタミンD不足をEDの関連因子として扱う
EAUのEDガイドラインでは、ビタミンD不足はEDとの関連が報告されている要因の一つとして挙げられています。
同時に、EDは血管、神経、ホルモン、心理状態、糖尿病、高血圧、運動不足など多くの要因が重なる状態として扱われています。
ビタミンDだけを調べれば原因が分かるわけではありません。
勃起の変化が続いている場合は、血糖、脂質、血圧、テストステロンなど、必要な項目を医療機関で確認します。
BananaUpではビタミンDを「摂取した日」として残す
BananaUpの supplement_vitamin_d は、ED改善のためにビタミンDを勧めるRoutineではありません。
本人がすでに使用している場合に、摂取した日を記録するSupplement Logです。
マルチビタミンにもビタミンDが含まれることがあるため、複数の製品を使っている場合は重複にも注意します。
BananaUpから治療量や大量摂取を案内することはありません。
勃起しにくい、維持しにくい状態が数週間続く場合は、ビタミンDサプリを増やして様子を見るのではなく医療機関へ相談してください。
Male Condition Check では日照時間や食生活を含む生活背景を整理し、14日記録 ではビタミンD等のサプリメント摂取ログと日々のCondition推移を別個に記録可能です。
参考資料
最近の自分で、満足してる?
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