テストステロンが低いとEDになる?勃起・性欲との関係と治療のイメージ

テストステロンが低いとEDになる?勃起・性欲との関係と治療

男性ホルモン(テストステロン)の低下がEDや性欲減退にどう影響するのか、加齢性腺機能低下症(LOH症候群)の診断基準やホルモン補充療法の効果と安全性をガイドラインをもとに解説します。

この記事のポイント

「勃起しにくいのはテストステロンが低いからでは」と考える人は少なくありません。

テストステロンは男性の性欲や性機能に関わるホルモンです。低テストステロンを伴う男性では、性欲低下やEDが症状として現れることがあります。

ただし、EDがある男性全員でテストステロンが低いわけではありません。血管、神経、糖尿病、高血圧、薬、ストレスなど、EDには多くの要因があります。

ブリスクウォーク20分

ブリスクウォーク20分の動作

自重スクワット

自重スクワットの開始姿勢自重スクワットの動作

低テストステロンは「症状+血液検査」で判断する

テストステロン不足は、「最近やる気がない」「勃起しにくい」という症状だけで判断しません。

EAUの男性性腺機能低下症ガイドラインでは、症状や徴候があり、テストステロン低値が確認された場合に診断します。

テストステロンには日内変動があるため、測定時間も考慮します。低値が出た場合は、別の日に確認することもあります。

ED患者の基本評価でも、EAUは早朝の総テストステロン測定を含めることを示しています。

「筋トレしているから高い」「朝立ちがないから低い」といった自己判断では確認できません。

性欲への影響と勃起への影響は同じ強さではない

テストステロンは性欲との関係が強く、低テストステロンの男性では性欲低下がみられることがあります。

勃起についても関係しますが、血流など他の仕組みも大きく関わります。

そのため、テストステロン値を正常化すれば、すべてのEDが解決するわけではありません。

EAUは、性腺機能低下症があり軽度EDの男性ではテストステロン治療を第一選択として推奨しています。一方、より強いEDではPDE5阻害薬との併用を検討することがあります。

これは「EDがあればテストステロンを使う」という意味ではなく、低テストステロンが確認された男性の話です。

28件のRCTをまとめた解析ではIIEFが改善

2024年の系統レビューとメタ解析では、加齢に伴う性腺機能低下症を対象とした28件のランダム化比較試験、3,461人がまとめられました。

テストステロン治療群では、プラセボ群と比べてIIEFスコアが平均3.26ポイント改善しました。

別のメタ解析でも、低テストステロンの男性では勃起機能改善がみられ、もともとのテストステロン値がより低い男性ほど改善幅が大きい傾向が報告されています。

一方、テストステロンが正常な男性に治療しても、同じような勃起改善が期待できるわけではありません。

EAUはテストステロン値が正常な男性にテストステロン治療を使用しないよう強く推奨しています。

大規模TRAVERSE研究では性欲は改善、勃起機能の差は小さい

TRAVERSE試験に組み込まれたSexual Function Studyでは、テストステロンが低く、性欲低下がある男性1,161人がテストステロンゲルまたはプラセボへ割り付けられました。

テストステロン治療では性的活動、性的欲求、低ゴナド症状の改善がみられました。

一方、勃起機能についての改善は小さく、テストステロンが性欲と勃起へ同じ大きさで作用するわけではないことが分かります。

「性欲が戻った」と「硬さが十分になった」を同じ結果としてまとめないことが大切です。

テストステロン治療はサプリではない

医療で使うテストステロン治療は、いわゆる「テストステロンブースター」とは別です。

血液検査などで性腺機能低下症を確認し、医療者が適応とリスクを判断して行う治療です。

Endocrine Societyは、テストステロン不足の症状と明確な低値がある男性に治療を推奨し、妊娠を希望している男性などでは使用しないよう示しています。

EAUも、将来子どもを希望する男性の不妊治療としてテストステロンを使わないよう強く推奨しています。

外からテストステロンを補うと、精子形成を抑えることがあるためです。

「テストステロン値さえ改善すればEDが必ず解消する」とは限らない

睡眠、運動、体重管理などは健康全体に関係し、肥満や代謝異常と低テストステロンが一緒にみられることもあります。

それでも、スクワットをした日だけテストステロンが動いたからEDが改善する、という単純な因果にはできません。

BananaUpの筋トレや睡眠Routineも、「テストステロンを上げてEDを治す」ための治療として設計していません。

日々の生活習慣とConditionを並べ、変化を見るためのRoutineです。

テストステロンが気になるときは検査で確認する

性欲低下、ED、疲労感などが続いていて低テストステロンが気になる場合は、サプリの「テストステロンブースター」を増やす前に医療機関で相談できます。

専門医の診察では自覚症状のヒアリングだけでなく、血液検査、既往歴、常用薬、体重や代謝の状態などを総合的に診断します。

テストステロン治療が必要かどうかも、その結果から判断します。

BananaUpはテストステロン値を推定したり、低テストステロンと診断したりしません。

Male Condition Check で現在の生活背景や体調の全体像を整理し、14日記録 を通じてEQ(勃起の質)、維持しやすさ、朝の状態、睡眠時間、運動の実施状況などを同一の日付上で統合的に記録・把握できます。

参考資料

BananaUp

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