
肥満・体重とEDは関係ある?減量で勃起機能は改善する?
肥満が勃起機能に及ぼす影響と、体重減少によってEDが改善するのかについて、ランダム化比較試験やメタ解析の医学研究データをもとに、効果的な生活習慣改善の指針を解説します。
この記事のポイント
「痩せたら勃起力も戻るのか」と考える人はいます。
肥満や過体重はEDと関連するリスク因子として、EAUのガイドラインでも扱われています。体重だけがEDの原因ではありませんが、血圧、糖代謝、脂質、運動不足などと重なりやすく、血管の健康とも関係します。
減量介入を実際に行って、勃起機能が変わるかを調べたランダム化比較試験もあります。
ブリスクウォーク20分

ウォーキング30分

自重スクワット


5研究619人のメタ解析ではIIEFが改善
2022年のメタ解析では、過体重または肥満の男性を対象に減量を調べた5件のランダム化比較試験、計619人がまとめられました。
減量群と対照群を比較すると、減量群では体重とBMIがより大きく低下し、勃起機能を評価するIIEFも平均1.99ポイント高くなりました。
研究ごとに減量方法や対象者は違います。
そのため「○kg痩せればIIEFが2ポイント上がる」と個人に当てはめる結果ではありません。
それでも、減量を伴う生活習慣介入で勃起機能が改善する方向のデータが、複数のランダム化比較試験で確認されています。
110人を2年間追った有名なRCTもある
2004年のランダム化比較試験では、BMI30以上でEDがある35〜55歳の男性110人が対象になりました。
糖尿病、高血圧、脂質異常症がない男性を対象に、体重を10%以上減らすことを目標とした食事と身体活動の介入が行われました。
2年後、介入群ではBMIや炎症マーカーが低下し、勃起機能も改善しました。介入群の約3分の1では、IIEFで正常範囲の勃起機能まで回復したと報告されています。
ただし、対象は選ばれた110人です。すべての肥満男性で同じ割合が回復するとは言えません。
6か月の減量プログラムでも小幅な改善
SHED-ITランダム化試験では、過体重または肥満の男性を対象にした減量プログラムが調べられました。
6か月時点で、介入群のIIEF-5は対照群より平均1.4ポイント改善しました。
改善幅は大きくありません。
「単にダイエットすればEDが完治する」と短絡的に捉えるのではなく、適切な体重管理を含む生活習慣全般の改善が、勃起機能に関わる血管や代謝環境を良好に整えていく、と理解するのが研究内容の実態に即しています。
なぜ肥満とEDが関係する?
肥満は、糖尿病、高血圧、脂質異常、睡眠時無呼吸など、EDと関係する状態と一緒に起こりやすくなります。
血管内皮機能、慢性的な炎症、ホルモンの変化なども研究されています。
肥満男性ではテストステロンが低くなることもありますが、「体重が多い=低テストステロン」と決めることはできません。
EDの背景要因を体重や肥満度だけに短絡的に結びつけるのではなく、血圧値、血糖コントロール、睡眠の質、運動習慣、服用中の薬剤、心理的ストレスなど、身体を取り巻く要素を多面的に見極めていくことが重要です。
体重だけを急激に落とせばいいわけではない
減量研究で使われたのは、食事と身体活動を組み合わせた生活習慣プログラムです。
極端な食事制限や短期間の急激な減量が、ED改善に適しているという研究ではありません。
BananaUpでも体重減少のスピードを競うRoutineは作りません。
brisk_walk_20、walk_30、筋力Routineなど、続けられる身体活動を記録し、睡眠や飲酒などと並べます。
体重を減らす必要があるかどうかも、BMIだけでは判断しにくい場合があります。持病がある人、薬を使っている人、急な体重変化がある人は医療者へ相談してください。
痩せてもEDが続く場合は別の要因も確認する
減量で改善する人がいる一方、体重を落としてもEDが続く場合があります。
血管、神経、糖尿病、ホルモン、薬、心理的な要因などが関係していれば、体重管理だけでは十分ではありません。
勃起しにくい、維持しにくい状態が数週間続く場合は、体重だけを原因と決めず医療機関で相談します。
Routine Finder では有酸素運動(Cardio)や自重筋トレ(Strength)を体力に合わせて選択できます。14日記録 を活用すれば、運動実施日、睡眠時間、飲酒量と、毎日のコンディションを同じ日付で詳細に記録・比較することが可能です。
参考資料
最近の自分で、満足してる?
いざという時のために、いつまでも男としての自信を保とう。
- 理想の自分に近づける
- 男としての上位を目指せる
- 自信につながる