スクワットで勃起力は上がる?筋トレとEDの研究を確認のイメージ

スクワットで勃起力は上がる?筋トレとEDの研究を確認

スクワットなどの下半身筋トレの研究と有酸素運動とのエビデンスの違い、テストステロンとの関連性、および自宅で安全に運動習慣を取り入れるためのポイントを客観的に詳しく解説します。

この記事のポイント

「スクワットをすると勃起力が上がる」「下半身を鍛えると男性機能にいい」と聞くことがあります。

スクワットは下半身を鍛える運動として使いやすく、筋力や身体活動を増やす意味はあります。

ただし、「スクワットそのものがEDを改善する」と確認した強い臨床データはありません。EDへの運動効果で研究が最もそろっているのは、現時点では有酸素運動です(Chen et al., 2024;Khera et al., 2023)。

自重スクワット

自重スクワットの力を抜いた開始姿勢自重スクワットの動作

ワイドスクワット

ワイドスクワットの力を抜いた開始姿勢ワイドスクワットの動作

スプリットスクワット

スプリットスクワットの力を抜いた開始姿勢スプリットスクワットの動作

足を前後に置いたまま、後ろ膝を真下へ下ろして戻します。

リバースランジ

リバースランジの力を抜いた開始姿勢リバースランジの動作

両足を揃えた位置から片足を後ろへ引き、元の位置に戻します。

グルートブリッジ

グルートブリッジの力を抜いた開始姿勢グルートブリッジの動作

ウォールシット

ウォールシットの力を抜いた開始姿勢ウォールシットの動作

プランク

プランクの力を抜いた開始姿勢プランクの動作

スクワットだけを調べたEDの臨床試験は見当たらない

EDを対象にした運動研究では、ウォーキング、ランニングなどの有酸素運動、骨盤底筋、複数の運動を組み合わせたプログラムなどが使われています。

「自重スクワットを何回行えばIIEFが何点改善する」と確認したランダム化比較試験は確立していません(Chen et al., 2024;Khera et al., 2023)。

ネットでは「脚には大きな筋肉があるから血流が良くなる」「スクワットでテストステロンが増えるから勃起力が上がる」と説明されることがあります。

こうした身体の変化から可能性を考えることはできますが、それだけでスクワットのED治療効果を証明したことにはなりません。

2024年のメタ解析では有酸素運動が明確だった

2024年の系統レビューとメタ解析では、PDE5阻害薬を使用していないED男性を対象とした7件のランダム化比較試験、470人が分析されました(Chen et al., 2024)。

身体活動全体では勃起機能スコアの改善がみられました。

運動の種類を分けると、有酸素運動単独では統計的に明確な改善が確認されました。一方、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせたグループでは、明確な差は確認されませんでした(Chen et al., 2024)。

ただし、この組み合わせを扱ったのは2研究だけです。

この結果から「筋トレはEDに意味がない」とも言えません。直接の研究数が少なく、有酸素運動ほど明確なデータが揃っているわけではないのが現状です。

有酸素運動には11件のRCTをまとめたデータがある

2023年のメタ解析では、有酸素運動を扱った11件のランダム化比較試験がまとめられています(Khera et al., 2023)。

有酸素運動群では、運動を行わない対照群よりIIEF-EFスコアが平均2.8ポイント改善しました(Khera et al., 2023)。

EAUも、定期的な運動やBMIの低下などの生活習慣改善が勃起機能を改善しうるとしています(EAU, 2026)。

そのため、EDへの運動を考えるときは「スクワットだけをすればいい」ではなく、有酸素運動を含む普段の身体活動全体で考える方が研究には合っています。

ではスクワットをやる意味はない?

そうではありません。

筋力トレーニングは筋力を保つ、身体活動量を増やす、体重や代謝を管理する生活の一部として使えます。

NIDDKもEDへの生活習慣として身体活動や健康的な体重の維持を挙げています(NIDDK, 2024)。

ただ、これらの全身的な利点と「スクワットをすると直接ペニスへの血流が増えて勃起が硬くなる」という主張は分けます。

BananaUpでは、スクワットをED治療として登録しているのではなく、日々のStrength Routineとして扱います。

「筋トレでテストステロンが上がる」だけでは説明できない

筋トレ後にテストステロンが一時的に変化する研究はあります。

しかし、一回の筋トレ後にホルモン値が動くことと、低テストステロンが治療されること、EDが改善することは同じではありません。

低テストステロンは症状と血液検査で評価します。

「スクワットでテストステロンを高めればEDが根治する」といった単純化された考え方は医学的に適切ではありません。

BananaUpにおける下半身Strength Routineの活用法

BananaUpには 自重スクワット、ワイドスクワット、スプリットスクワット、リバースランジ、グルートブリッジ、ウォールシット などがあります。

全部を一日に行う必要はありません。

自分が無理なくできるStrength Routineを一つ選び、Cardioや睡眠などと分けて記録します。

たとえばスクワットを行った日、20分歩いた日、その両方を行った日を別々に残せば、後から自分の活動パターンを見られます。

膝、腰、股関節に痛みがある場合は回数を増やさず、フォームや運動の選択を見直してください。心臓や血圧について運動制限を受けている場合は、その指示を優先します。

Routine Finder では有酸素運動(Cardio)と筋力トレーニング(Strength)を体力に合わせて無理なく選択できます。14日記録 を活用すれば、筋トレを実施した日と日々の身体のコンディションを並べて記録し、生活習慣の推移を落ち着いて振り返ることができます。

スクワットでEDが悪化する?何回すればいい?

「スクワットはEDに効く?」だけでなく「EDの原因になる?」という検索もあります。無理のないスクワットそのものがEDを引き起こすと確認されたわけではありません。運動直後に疲れて性行為へ気持ちが向かないことと、持続するEDは別です。「毎日100回で硬くなる」という臨床的な根拠もありません。

回数は膝・腰の状態や体力に合わせて決め、痛みを我慢しないこと。筋力がつくことと陰茎のサイズが恒久的に変わることも同じではありません。男性器を大きくする方法の現実で混同しやすい話を整理しています。

参考資料

BananaUp

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